発表会まであと5日!

 家の中は戦場である。

どことどこの戦争?

もちろん、妻1人の戦争である。

そこに指導者の晴美が加わって、敵はいないが、我が家は戦場と化している。

とんだとばっちりの爆弾がこっちにも落ちてくる。


僕の性格は、妻とは対局にある。

あわてるのは嫌いである。

目標を決めて、やるべきことを早め早めにこなして行くから、発表会が目前に迫っていても、まったく焦ることはない。

僕の役目のプログラム作成、ポスター、ウェルカムボード、立て看板、お返しのハンカチ準備、内祝いの準備、ナレーション原稿作成、その他すべて完了。

昨日の土曜日なんか、呑気に銀座の鳩居堂まで封筒を買いに行ってきた。

つくばにも鳩居堂ができたのたが、つくばの鳩居堂の封筒と便箋は、少しだけ「さつまいも」の匂いがする。ような気がする・・・

「さつまいも」が好きな方ならいいけど、

「いやー、じつは、さつまいもはどうも苦手でして・・・じゃがいもは好きなんですよ!はい・・・」と言う方がいたら、その方にはつくばで買った封筒を渡せない。だから、面倒でも銀座の鳩居堂まで買いに行くのである。

銀座の鳩居堂で買った便箋と封筒は、白檀(びゃくだん)の香りがする。

もしかすると、気のせいかもしれないが・・・


銀座で買い物をしたその夜、シニア科の「元鼻くそ仮面」たちが、レッスンを見てほしいと言うから、仕方ない、夜10時まで見てやった。

照明下見の時、あまりにも表現が乏しかったものだから、現場で「チミたち、それではいけないのチャンチャコリン!」と、怒鳴ってしまった。

その流れで、昨夜の稽古見になったわけだ。

さすがに、昔、コンクールでしぼられただけのことはある。ちゃんと学習し、修正し、「これならどうですか?」と、言わんばかりの自身たっぷりで通しを見せてくれた。

いいダンスに仕上がっている。

振付の麻衣は現役のトップダンサーだから別だが、他の6人は、久しぶりの舞台と連日の稽古だ。

技術は、「ジュニア科」のコンクール組には敵わないが、さすがに大人だ、少しは恋の痛みや、よく見ると水って透明じゃないんだな、なんてことを、知ってきたのか、表現が美しい。

小津安二郎風に言えば、

「いいかね?」「ああ、いいよ」ってな感じだ。

(小津安二郎作品『晩春』)

ダンスは「美しさ」が命だ。

血みどろの作品を踊ろうが、汚れきった作品を踊ろうが、「美しさ」が命だ。


「シニア科」

はじめての試みたが、鍛えなおす「価値」はあるかもしれない。



 

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