師匠(衣裳デザイナー)
いやー、久しぶりに大きな地震だった。
午後8事態前に、いきなり揺れが来た。
住まいが8階だから、揺れも大きい。津波の心配は無いらしい。それだけでひと安心だ。
こんなに揺れても、つくばは震度4か・・・
東日本大震災、とてつもない地震だったんだろうなー。
忘れてはいけないなー。
「茨城県南部に強い揺れ」と、テロップが出ると、必ず心配して、妻にメールをくださる師匠がいる。
大分に住んでおられるバレエの衣裳デザイナーだ。
うち(平多武於舞踊研究所)が40年前に、東京杉並で旗揚げしたときから、衣裳をデザインし作ってくださったデザイナーだ。
だから、「師匠」というより「仲間」だな。
つくばにスタジオを構えてからも、コンクールの度に大分から来てくれた。
繊細で優しい衣裳、ときに大胆な発想で僕を驚かせてくれた。
いちばんの思い出の衣裳は、
「本所新吉、片思い」という作品だったなあ。
作品は、落語の「文七元結(もっとい)」から取ったんだった。
「文七」だと親方っぽいなあ、「新吉」にしよう!
やっぱり、地域は江戸っ子神田よりも、川向う下町本所だろうなあ。
職業は大工よりも鳶(とび)の「火消し」だろう!
普段、情けないへなちょこ新吉、ところが火事場では、真っ先に火の中に飛び込み、まといを回す。
衣裳、すごかったなあ。
僕の発想だとせいぜい市松の「半纏(はんてん)」程度なんだが、デザイナーは色鮮やかな「オーバーコート」で勝負してきた。
およそ「江戸」を想像できないデザインなのに、下駄を履かせて舞台に上げると、まさに「江戸下町の火消し」になっちゃうんだよなぁ。
驚いたなぁ。
僕の好きな作品に
「霊安室のクリスマス・イヴ」というのがある。
悪魔が、少女の横で泣いているんだ。
タイトルが良くない、という評価で、上位入賞はできなかったが、好きだったなあ。
そのイメージをデザイナーに伝えたら、僕のために絵をプレゼントしてくれた。
僕の宝物だ。
なんて優しい、そして繊細な絵なんだろう。
一流の画家だな。
もう、何年も会っていないなあ。
そういえば、今年の暮れ、たしか、妻が九州の舞台に行くって言ってたなあ。
身体の調子が良かったら、奥さんに連れてってもらおうかなぁ。
先生に会ってこようかなあ。
会いたいなぁ・・・

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