♪わたし、待ーつーわ♪

 若い頃は、待たされるのが、じつに嫌だった。

待合せの時間が過ぎたら、3分だけは待つことにしていた。そのくらいの常識は持っている。

ところが最近、待つことが嫌ではなくなっている。

歳をとって時間に余裕ができたわけではない。むしろ若い頃より忙しく生きている。

忙しく生きているせいか、待たされる時間を、堂々と、ゆっくりと読書の時間に充てられる。

逆に言えば、待たされる時間くらいしか、堂々と本を読む時間がないのかもしれない。

「ごめーん、待たせちゃって!」なんて言われても、心の中で、

「もう少し待たせてほしかったなあ」なんて思ったりもする。


主治医が代わった。

今までお世話になっていた主治医の勧めで、筑波大学病院の教授が、主治医になった。

さすがに筑波大病院、病院自体がでかい!

予約をしているのに、待ち時間が長い!

だが、その待ち時間が苦ではない。

ひと昔前なら、

「何のための時間予約なんだ?」と、大騒ぎしていたか、もしくは、何らかの手を使って、待たない手段を講じていたかもしれない。


しかし、今は、待つ!

堂々と待つ!


受付をして待たされる。検査で待たされる。検査が終わって待たされる。

やっと診察だ。

診察が済んで待たされて、次回のために採血をして、さて会計だ。

電光掲示板に会計待ち時間「70分」と。


いいじゃないか!

待たせていただこうじゃないか!


いい世の中になったもんだ。
病院の待ち時間が快適になっている。

コーヒー2杯も飲めば、会計の順番も来るだろう。


いや、まてよ、

病院の居心地が良いのも、

問題だな・・・




  






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