アジフライ

 先週末は、次男が住んでいる木更津に行ってきた。

その一週間前の週末、次男がせっかくつくばに帰って来たのに、一緒に食事をする時間が取れず、ろくに話もしないで木更津に帰してしまった。

その夜の電話での会話。

「すまんな、夕飯(ゆうめし)、一緒に食いたかったんだけどなあ」

「だいじょぶだ!俺も、明日、朝早いから、そんなに遅くなれなかったしな。」

「次はいつ帰って来るんだ?刺身用意しておいてやるぞ」

「わからん、それよりとっつぁんが木更津に来いよ。隣町の富津(ふっつ)に美味いアジフライ食べさせる店があるんだ。」

「そうだなあ、来週末でも行ってみるか・・・」

「ほんとか?」

「ああ、今日、飯(めし)、食えなかったからなー」

そうなんだ、僕は、息子を空腹で帰すのが何より忍び難い。

好きなものを思い切り食べさせて、お腹いっぱいのうちに帰してやりたい。

息子は息子で親父が一人暮らしをしている田舎町に来ることを、ことのほか喜んでくれる。

長男もそうだった。家庭を持った今でも、僕が「行くぞ」と、連絡すると、

「おう、待ってる!」と、喜んでくれる。

まあ、幸せなのかなぁ。


というわけで、その週末の土曜日、妻に、

「明日、嶺のところに行ってくる。」

「何で?」

「いや、先週、ろくに話もできなかったから・・・」

「私も行く!」

「いや、何か話したいことがあったみたいなんだ・・・」

「私も行く!」

「・・・」

そんなわけで、こんなわけだ。

こんなわけにならないように、日曜日の前日に

「明日、嶺のところに行ってくる。」と、言ったのだが、いつもの通り、こんなわけだ。

いい店だ。

メニューはこれだけしかない。

アジフライとなめろうの天ぷらを頼んだ。

アジフライもさすがに看板メニューなだけあって、めちゃくちゃおいしかったが、なめろうの天ぷらは絶品だった。


もうすぐゴールデンウィークに突入する。

孫たちも僕や妻に会えるのを楽しみにしているようだ。

疲れるのは覚悟の上。

親族大集合だな。



 






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