値段の付け方、間違っていませんか?

 息子の長女が歩きはじめた。

「這(は)えば立て、立てば歩めの親ごころ」

心情を歌った語呂の良いことわざだ。

愛情と欲が入り混じっている。


そんな訳で、銀座に記念の靴を買いに行った。

息子の時は何をとち狂っていたのか、Diorの真っ白いFirstShoesを買った覚えがある。

息子の長男にも次男にもMIKI HOUSEで買ってあげたから、孫娘にもそうしようと、三越の9階に向かった。

世の中、何でもかんでも値上がりしているから、それなりに覚悟はしていたが、

「これ、いいな!」と、思った12cmのちっこい白い靴が4万円を超えていた。

お店のおねえさんを呼んだ。

「この値段、ふざけてない?」

「😅すみません・・・」

「どう思う?」

「😅😅😅すみません😅😅😅」


嫌なら買わなきゃいいんだけど、やっぱりおねえさんも心の中で

「ふざけてますよねー😅」

と、思っているようだ。

思っていながら仕事だし、ここで働いているプライドもあるから、職務を全うせざるを得ないわけだ。


迷っている時間がもったいなかったから、2番目に気に入ったこの靴にした。

金額の問題ではなく、どうしても4万それがしの靴は買いたくなかった。

それでも3万円近くはしたろうか。

「おい、譲司!いつも偉そうなこと言ってるくせに、なんだそのざまは!」

そうなんだ。

どこかの流通センターで3,000円くらいの靴を求めて、高額な靴を買ったつもりで25,000円をユニセフに送るくらいのことをするべきなんだ。

いつも、そのくらいの偉そうなことを、まわりに言っているじゃないか。

現行相反著しい。

反省しなきゃ・・・


でも、やはり、そもそも値段の付け方、間違っていませんか?

その足で、久しぶりに6丁目のデパートに寄ってみた。その昔は松坂屋だった。

子供の頃、ここのお子様ランチを食べ、すごく美味しかった覚えがある。

「Dior」の子ども靴が目に入った。

最近、DiorやPRADAやその手の店の商品には値札が付いていない。

いつものようにおねえさんを呼んだ。というより、店に入るなり、お姉さんが横についてくれた。

「ねえ、このちっこーい靴、おいくら?」

「はい!10万なんたら円です。」

「そう・・・、ふざけてない?」

「わっはっはっはっ!」

やはり、おねえさんもそう感じているらしく、およそ「Dior」らしくない、庶民的な大きな笑い声だった。


なんだか、世の中がトンチンカンになってきたような気がする。

いつからだろうか・・・

僕は、いま、この歳になって、思うことがある。

「残り少ない人生、丁寧に生きよう」と。


中学校の校訓

「道徳を尊(たっと)び、勤労を重んじ、正義を愛する人になろう」

今でも覚えているということは、それを目指した時があったのかもしれない。


まだ、遅くない・・・




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